スルフォラファンの効果・効能
スルフォラファンの主な免疫力効果は、肝機能の向上、ピロリ菌による感染症の予防などです。スルフォラファンはファイトケミカルの一種で、ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜に含まれている辛み成分の元が、切ったり噛んだり消化したりすることで変化したものです。
スルフォラファンは熱に強い性質をもつため、加熱調理しても摂取することが可能です。特にブロッコリーの中でも、発芽して間もない新芽野菜であるブロッコリースプラウトに豊富に含まれています。
そのスルフォラファンには、強い抗酸化作用があることが知られています。抗酸化作用とは、ほんらい細菌などを攻撃する役割をもつ活性酸素が、増えすぎたために健康な細胞を攻撃してサビつかせてしまうのを防ぐ働きのことです。
スルフォラファンにはSOD酵素などの抗酸化酵素を活性化させることで、増えすぎた活性酸素によるダメージから体を守ってくれる働きがあると言われています。
そのためスルフォラファンの強力な抗酸化作用は、がんや糖尿病の予防に効果を発揮すると言われています。
またスルフォラファンは、抗酸化物質であるグルタチオンの生成を促して他の抗酸化酵素の生成も促進するので、細胞のDNAを作る材料となるグルタチオンを失うことなく、効率良く利用することができるようになるとされています。それにより細胞分裂が活性化されて、新陳代謝が活発に行われるようになります。
他にもスルフォラファンには肝臓で生成される解毒酵素の合成を促す働きがあります。
解毒酵素には体のなかの有害物質を無毒化させる作用がありますが、加齢や不規則な生活習慣のほか、溜まったストレスなどによって、体の中で解毒酵素をつくり出す力が弱まってしまうとされています。スルフォラファンは、その解毒酵素を活性化させることによって解毒作用を高めてくれ、そのことが肝機能の向上につながると言われています。
そのほかスルフォラファンには、ピロリ菌の感染を予防する効果があるとされています。
スルフォラファンを豊富に含んでいる主な食べ物には、ブロッコリー、ブロッコリースプラウト、カリフラワー、菜の花、大根、キャベツ、貝割れダイコンなどがあります。
過剰に摂取した場合の特に重篤な副作用の報告はありませんが、1日30mgの摂取を目安にすると良いそうです。