タウリンの効果・効能
タウリンの主な免疫力効果は、肝機能の向上、コレステロール値を下げる効果、動脈硬化の予防、高血圧の予防などです。タウリンは硫黄を含んだ含硫アミノ酸の一種で、肝臓内での胆汁酸の分泌や肝細胞の再生を促す効果、細胞膜を安定させる効果などがあります。
肝臓の主な働きは、代謝、解毒、胆汁の生成の三つとなっており、心臓と同じくらい重要な働きをする臓器であることが知られています。
そのため、タウリンが肝機能を高める役割を果たすことで、体内のアルコールやアンモニアといった毒素を体外に排出する解毒作用や、溜まった中性脂肪の分解や脂溶性ビタミンの消化・吸収作用を助けることになります。
また、胆汁酸が作られる際に、コレステロールが必要になるため、タウリンにはコレステロール値を下げたり、動脈硬化を予防したりする効果もあるとされています。
その他、タウリンは、ホメオスタシスという恒常性を維持する機能を正常に保つ効果があると言われています。タウリンには、塩分や水分を取り除く腎臓の働きを抑えて血圧を上昇させる交感神経を抑制する作用があるとされており、そのため塩分の摂り過ぎによる高血圧の改善に効果的であると言われています。
その他にもタウリンには、脳にストレスがかかることによって分泌されるノルアドレナリンというホルモンを抑える働きがあるとされています。
このノルアドレナリンは血管を収縮させて血圧を上昇させますが、タウリンにはノルアドレナリンの分泌を抑えて、血管をもとの状態に戻して血圧を正常に戻す作用があると言われており、高血圧の予防に免疫力効果を発揮することが期待されています。
タウリンを豊富に含んだ主な食べ物には、牡蠣(カキ)やいか、たこなどがあります。
過剰に摂取した場合の副作用に関しては、タウリンはアミノ酸の一種であるため、過剰に摂取した分は排泄されるので安全な成分であると言われています。
しかし医薬品として承認されているものの中には、過剰摂取による副作用として吐き気や下痢などの報告があるとされています。